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作成日:2026年10月11日

現場の人員配置|1人に集中させない4つの手順とアプリ7選

ツール比較その他

この記事を書いた人

藤井友輝

Paintnote株式会社 / 代表取締役 藤井友輝

現場仕事のスケジュール管理に7年携わり、1,300社以上の相談実績をもとに「サポスケ」を開発。現場で磨いた実践的な管理ノウハウを発信中。

現場の人員配置|1人に集中させない4つの手順とアプリ7選

「明日どの現場に誰が行くか、結局いつも決める人に聞かないと分からない」 「朝いちばんに1人休むと、組んだ予定を全部やり直すことになる」 「資格が要る現場に誰を当てられるか、覚えているのが1人しかいない」

複数の現場を並行して持つ建設・設備の会社で人員配置を決めている方にとって、こうした人の割り振りの悩みは尽きないものではないでしょうか。

現場の人員配置は、表を作る作業ではなく毎朝決め直す意思決定です。 決める人の頭の中にある条件を外に出せば、考える負担を減らすことができるでしょう。

本記事では、工事の人員配置を2つに切り分けたうえで、1人に作業が集中する理由から、人員配置を楽にできるアプリを7個を紹介します。

工事の「人員配置」は2つある|法令で決まる技術者配置と、毎日決め直す割り振り

人員配置とは、仕事に対して誰を割り当てるかを決めることです。ただし工事の世界では、この言葉が性質のまったく違う2つの仕事を指しています。1つは建設業法で置くことが決まっている技術者の配置、もう1つは明日どの現場に誰が行くかという日々の割り振りです。

この2つは、決め方も、決める人も、決め直す頻度も違います。前者は法令が要件を定めているので迷う余地がほとんどありません。毎朝悩むのは後者のほうです。それぞれ詳しく見ていきます。

法令で決まる配置:工事ごとに置く主任技術者・監理技術者

1つ目は、建設業法で置くことが定められた技術者の配置です。工事を請け負った建設業者は、その工事現場に主任技術者を置きます。工事の規模が一定を超えると、主任技術者に代えて監理技術者を置きます。

割り振りに効いてくるのは、専任かどうかです。公共性のある施設や多数の人が利用する施設に関する重要な工事では、技術者を他の現場と兼務させられません。専任が必要な工事を1件抱えると、その技術者は日々の割り振りの対象から外れます。逆に、一定の要件を満たせば1人が2つの現場を兼務できる特例もあり、適用できれば割り振りに回せる人が増えます。

どの工事が専任の対象になるかは請負金額の基準で決まり、基準は工事費の動きに合わせて見直されます。実際の判断は国土交通省の資料で最新の基準を確認してください。

この配置は要件が文章で決まっているので、誰が見ても同じ答えになることが多いです。決める余地がないぶん、毎朝悩む対象にはなりません。

毎日決め直す配置:明日どの現場に誰が行くかの割り振り

2つ目は、日々の割り振りです。技術者の配置と違って要件がどこにも書かれておらず、決める人が現場の事情を突き合わせて、その日ごとに答えを出します。

ただし、すべての予定が毎日動くわけではありません。工期の長い工事では担当が固定されます。工期の長い予定はいったん決まるとあまり入れ替わりません。動くのは、その合間に入る短期の現場や、当日に飛び込んでくる依頼のほうです。

つまり毎朝決め直しているのは、予定全体ではなく一部です。毎朝動く一部が、決める人の時間を奪いがちです。

ここまでで、法令の配置は迷わず、割り振りだけが毎日の悩みとして残ることが見えてきました。では、その割り振りはなぜ特定の1人に乗ってしまうのでしょうか。次の章では、割り振りが1人に集中する3つの理由を分解します。

毎日の割り振りが1人に集中する3つの理由

割り振り業務が特定の人に偏ってしまう理由は、次の3つです。いずれもその人の能力の問題ではなく、決め方が文字になっていないところから生まれます。

  1. 判断に使う条件が書き出されておらず、条件を知っている人しか決められない
  2. 決めた記録が残らず、前回どう決めたかを次の人が追えない
  3. 割り振る人自身も現場に出ていて、決める時間が朝と夜しかない

理由①:判断に使う条件が書き出されておらず、条件を知っている人しか決められない

理由の1つ目は、判断に使う条件が書き出されておらず、条件を知っている人しか決められないことです。

割り振りは「空いている人を空いている現場に入れる」だけの作業ではありません。資格の有無、使える車の台数、前の現場からの移動時間といった条件を同時に満たす組み合わせを探す作業です。条件が紙にもデータにも書かれていないと、条件を覚えている人だけが答えを出せる状態になります。引き継ぎようがないので、割り振りはその人に固定されます。

例えば、40名のスタッフを抱えるある会社では、アポイントを取るところから誰がどの現場へ行くかを決めるところまで、ほぼ1人が担当しています。資格がないとできない作業があるため、選ぶ相手は30〜40名の中の一部です。決めた結果はA3の紙に手書きされ、スタッフは現場へ出る前にその紙を見てから向かいます。条件も選んだ理由も紙には残らないため、同じ判断を別の人がやり直すことはできません。

理由②:決めた記録が残らず、前回どう決めたかを次の人が追えない

理由の2つ目は、決めた記録が残らず、前回どう決めたかを次の人が追えないことです。

条件が頭の中にあるとしても、決めた結果さえ残っていれば、次に決める人は前例をなぞれます。ところが現場でよく使われている道具は、書いた先から上書きされるものばかりです。ホワイトボードは消して書き直しますし、書き写した先のファイルは最新版がどれか分からなくなります。結果として、前回どう決めたかを振り返る材料が消えます。

電気工事を手がける30名規模の会社では、割り振りをまずホワイトボードに手書きします。そのあと事務の担当者がExcelに起こし直し、LINEで全体へ割り振りを共有します。同じ内容が3か所に散らばるので、途中で予定が変わったときにどれが最新なのかを誰も言えません。記録が残らないというより、記録が増えすぎて追えなくなっています。

理由③:割り振る人自身も現場に出ていて、決める時間が朝と夜しかない

理由の3つ目は、割り振る人自身も現場に出ていて、決める時間が朝と夜しかないことです。

小規模な会社では、割り振りだけを担当する専任者を置けません。決める人は日中いちばん忙しく、まとまった時間を取れるのは出社前か帰社後に限られます。夜に決めた内容は翌朝には古くなっているので、朝もう一度直すことになります。

電装工事を手がける会社では、現場に出ている10名ほどの予定を1〜2名で割り振っています。現場で直接依頼を受けたときは、その場で携帯からカレンダーアプリに予定を入れておき、割り振りは後回しにします。そして割り振りを担当するスタッフ自身も作業に出ているので、振り分けるのは現場から帰ってきてからです。決める時間が確保されていない限り、割り振りは夜に寄り続けます。

3つの理由に共通しているのは、決め方が文字になっていないことです。条件も、決めた記録も、決める時間も、すべて1人の頭と1日の残り時間の中にあります。裏返せば、条件と記録と時間を外に出せば渡せる仕事です。次の章では、割り振りを1人から手放す4つの手順を紹介します。

割り振りを1人から手放す4つの手順

3つの理由を裏返すと、やることは4つです。条件を書き出し、見る向きを増やし、仮と確定を分け、決めた結果が届くところまでをつなぐ、という順番です。上から順に進めると、前の手順の結果がそのまま次の手順の材料になります。

手順①:判断に使っている条件を書き出す

手順の1つ目は、判断に使っている条件を書き出すことです。

まず、いま頭の中で突き合わせているものを一覧にします。条件を書き出さずに表だけ作ると、名前と現場名が並んだだけの表になり、決める人は結局もとの頭の中を見ることになります。工事の割り振りで見ている条件は、おおむね次の5つです。

条件

何を見るか

資格

その現場に入れる資格を持っているか

移動

前の現場から時間内に着けるか

車両・機材

使う車と機材が空いているか

工期

長い工事に張り付けている人を動かせるか

協力会社の枠

何人出してもらえるか、いつまでに伝えるか

このうち、人の属性ではない条件を見落としがちです。上下水道の設備工事を手がける会社では、詰まりの対応に高圧洗浄車という専用の車が要ります。運転できる人がいても車が出払っていれば、その現場には行けません。誰がいつその車を使うのかが、人の予定と同じ重さで割り振りの条件になります。

協力会社の枠も、自社の名簿だけを見ていると抜けることもあるので注意が必要です。

5つの条件を書き出せたら、書き出したものをそのまま引き継ぎの材料として使えます。

手順②:人から見る表と、現場から見る表の両方を持つ

手順の2つ目は、人から見る表と、現場から見る表の両方を持つことです。

多くの現場で使われているのは、現場から見る表です。日付と現場名を並べ、そこに誰が行くかを書き込みます。現場から見る表は「この現場に誰が足りないか」には答えますが、「この人はいつ空いているか」には答えられません。割り振りは空きの人員も見ないと決まらないため、片方しかないと管理者の記憶頼みになります。

同じ予定を2つの向きから見られるようにすると、空きの確認が声かけの前に終わります。

手順③:仮の割り当てと確定した割り当てを分けて持つ

手順の3つ目は、仮の割り当てと確定した割り当てを分けて持つことです。

工事では、日付と現場が先に決まり、人は後から決まります。しかし、場合によっては、受注前の案件に人を当てておきたい場面もあるはずです。仮と確定が同じ見た目で並んでいると、埋まっているように見えて実は決まっていない予定が混ざり、当日になって人がいないことに気づきます。

現場では、仮と確定の区別をすでに自前で作ることがおすすめです。例えば、ある電装工事の会社では、現場で依頼を受けた時点ではとりあえず暫定で予定を入れておき、割り振り担当が後からラベルの色を見て、誰に振るかを確定させます。色が変わっていないものが未確定という扱いにして配置を管理します。

同じような例として水道工事の現場では、1週間分のホワイトボードには日付と現場名が先に貼られ、誰が行くかのマグネットは前日近くになってから置く運用をしています。

仮の割り当てと確定した予定を分けて持てば、「決まっていない予定がいくつ残っているか」を朝いちばんに数えられるため便利です。

手順④:決まった予定が本人に届くところまでを1つの流れにする

手順の4つ目は、決まった予定が本人に届くところまでを1つの流れにすることです。

割り振りは、決めた時点では終わりません。本人が知って初めて予定になります。ところが決める場所と伝える場所が分かれていると、決めた人だけが全体を把握し、現場側は自分の予定しか分からない状態が残ります。

例えば、水道の設備工事の会社では、緊急の依頼を事務所で電話を受け、その場で誰に行ってもらうかを決めています。電話を受けた人は誰がどこへ向かったかを把握していますが、現場側は今ほかのスタッフがどこにいるのか分かりません。割り振った結果が、割り振った人のところで止まっています。

決めた瞬間に本人へ通知が飛び、同時に全員が最新の状態を見られるようにすると、伝える作業そのものがなくなります。

4つの手順は、条件・記録・時間という1人に集中していたものを外に出す作業です。ただし、手順が効くのは予定どおりに進む日です。工事の現場では、決めた翌朝に予定が崩れます。次の章では、配置が崩れる4つの場面と、朝いちばんに決めることを整理します。

配置が崩れる4つの場面と、朝いちばんに決めること

崩れたときに時間を食うのは、組み直す作業そのものではありません。何から決めるかを毎回ゼロから考えることです。場面ごとに「先に決めるもの」を決めておくと、朝の判断が短くなります。

場面①:欠勤

1人休んだとき、多くの場合は穴が空いた現場から埋めにいきます。ただし、その現場に入れる人を探し始めると、資格や移動の条件で候補がすぐ尽きます。

先に見るのは、動かせる人のほうです。今日いちばん融通が利く現場に入っている人、単独作業で代わりが立てやすい人から順に動かし、空いた場所を玉突きで埋めます。穴の側から探すと候補が1人も出ないことがありますが、動かせる人の側から探せば選択肢が複数残ります。

場面②:雨天中止

雨で外の作業が止まったとき、止まった現場を翌日以降に振り替える判断を先にしがちです。ただし振り替えた先の日程はまだ動く可能性があり、その場で決め切れません。

先に決めるのは、手が空いた人が今日どこへ行くかです。屋内の作業、資材や機材の整備、前倒しできる下準備に回します。当日の行き先を決めるのが先で、止まった工事の日程を組み直すのはそのあとです。順番を逆にすると、行き先のない人が半日そのまま残ります。

場面③:前工程の遅れ

前の工程が遅れたとき、後ろに控えている現場の日程と人を動かしたくなります。ただし工事で動くのは人だけではありません。

ある工事会社では、工期に間に合わないという連絡が客先から営業に入ると、現場監督が材料を発注し直し、使う機械を変更し、そのうえで人の割り振りをやり直します。人を先に動かしても、材料と機械が間に合わなければ、同じ日程をもう一度直すだけです。手当ての見通しが立ってから、人を動かします。

場面④:急な依頼

飛び込みの依頼が入ったとき、受けられるかどうかを先に考えると、その場で返事ができません。

先に見るのは、今日組んである予定のうち、どれを後ろにずらせるかです。上下水道の設備工事の会社では、トイレの詰まりや漏水といった緊急修繕が突発で入り、電話を受けた事務の担当者がその場で人員を割り振ります。ずらせる予定を把握していれば即答でき、把握していなければ折り返しです。外せる予定が見えているかどうかが、そのまま返事の速さになります。

4つの場面に共通しているのは、決め直す材料が1つの画面に揃っているかどうかで所要時間が変わる点です。人と現場の両方から見られ、仮と確定が分かれ、車と機材まで同じ表に載っていれば、朝の組み直しは並べ替えで済みます。

ここまでの手順と場面は、紙とExcelのままでも形にできます。ただし手で回せる範囲には限りがあり、どこかでアプリに任せる判断が必要です。次の章では、割り振りをアプリに任せるときに何を確かめるかを、4つの見る点として整理します。

割り振りをアプリに任せるとき、何を確かめるか|4つの見る点

アプリを比べる前に、自社の割り振りのどこを任せたいのかを決めます。ここを決めずに探すと機能の多さで選ぶことになり、使わない画面に費用を払う結果になりがちです。確かめる点は、4つの手順にそのまま対応します。

見る点①:資格や車の条件を、頭の中だけで考えているか

見る点の1つ目は、資格や車の条件を、頭の中だけで考えているかどうかです。

条件が頭の中にある限り、候補を出せるのは条件を覚えている人だけです。アプリ側で見るのは、自社が使っている条件をそのまま登録できるかという点になります。保有資格や得意な作業に加えて、車と機材を登録できるか、協力会社のスタッフを自社の名簿と同じ場所に並べられるかまでが確認の対象です。登録できる項目があらかじめ決まっている製品では、自社の条件が入り切らないことがあります。

見る点②:人の空きを調べるのに、現場ごとの表を1つずつ見ているか

見る点の2つ目は、人の空きを調べるのに、現場ごとの表を1つずつ見ていることです。

現場から見る表しかないと、空きの確認が目視で総当たりすることになります。アプリ側で見るのは、同じ予定を人の側からも現場の側からも表示できるかという点です。切り替えられる軸がいくつあるか、車や機材を軸にした表示があるかまで見ておくと、共用の車が重なる事故を防げます。

見る点③:人が決まっていない予定を、決まった予定と同じ場所に置いているか

見る点の3つ目は、人が決まっていない予定を、決まった予定と同じ場所に置いていることです。

工事では日付と現場が先に決まり、人が後から決まります。仮と確定が同じ見た目で並んでいると、埋まっているつもりの予定が当日に空きます。アプリ側で見るのは、人が決まっていない予定を置いておく場所があるか、その予定が何件残っているかを数えられるかという点です。

見る点④:決めたあとに、電話やチャットで本人へ伝え直しているか

見る点の4つ目は、決めたあとに、電話やチャットで本人へ伝え直していることです。

割り振りを決める作業と、決めた内容を伝える作業が分かれていると、伝達の手間が毎日そのまま残ります。アプリ側で見るのは、割り振りが確定した時点で本人に届くかという点です。あわせて、現場に出るスタッフが見る画面がどれだけ簡単かも確かめます。決める人が使いこなせても、現場側が開かなければ元の連絡手段に戻ります。

4つのうち当てはまったものが、アプリに任せたい部分です。次の章では、工事の人員配置に使えるアプリ7選を、4つの見る点と配置の対象範囲で比べます。

工事の人員配置に使えるアプリ7選

ここで取り上げるのは、建設・工事を明確に想定しているツールだけです。

7本を、配置の対象にできる範囲で3つに分けました。人だけを配置するのか、車や機材まで含めるのか、会社の管理全体の一部として配置を扱うのかという軸です。まず、7本が割り振りのどこをどう扱うのかを並べます。

ツール

配置できる対象

条件での絞り込み

見られるもの

料金

JCC要員配置

技術者

保有資格/他工事の配置状況/建設業法の専任重複

案件別と要員別の両方

初期40万円〜/月額18,000円〜

みんスケ

自社スタッフ+協力会社・委託先

記載なし

誰がどの現場にいるかの一覧

初期0円/1アカウント月額600円

Hichi,s

人+車輌+設備

休暇・夜勤などの勤務形態

工事ごとの工程表と人員配置を連携

要問い合わせ(30日お試しあり)

サポスケ

自社スタッフ+協力会社+車両・機材

保有資格/得意な作業

スタッフ軸・案件軸・ツール軸など4つ

初期費用+月額29,800円〜

ビルドスケール

技術者

保有資格/工事経歴

技術者の稼働状況が中心

要問い合わせ

建設WAO 要員配置システム

社員

施工管理レベルによる消化高

工事案件別と社員別の両方

要問い合わせ

クラフトバンクオフィス

案件に紐づくスタッフ

記載なし

案件ごとの予定・日報・写真

要問い合わせ

表を横に読むと、7本の性格は4つに分かれます。条件の厳密さで選ぶならJCC要員配置で、建設業法の専任重複まで見るのは7本でこの1本だけです。扱う対象の広さで選ぶならHichi,sとサポスケで、人と車と機材を同じ表に載せられます。

費用で選ぶならみんスケで、1アカウント月額600円は7本の中で突出して低い水準です。ビルドスケールと建設WAOは数か月先の人繰りを見る用途、クラフトバンクオフィスは見積から請求までの流れの中で予定を扱う位置づけなので、明日の割り振りを速くする目的では、他の4本のほうが近い位置にあります。

人の配置に特化したツール

JCC要員配置|資格と法令の重複まで見て候補を絞る

割り振りの観点では、条件での絞り込みがいちばん強い1本です。JCC要員配置は、JCCソフトが建設業・設備業向けに提供しているJCCクラウドDXの機能の1つです。

保有資格と他の工事への配置状況を突き合わせて、その現場に入れる候補者を出します。7本で唯一、建設業法の専任が重複していないかをチェックできるため、法令で決まる技術者の配置と日々の割り振りを1つの画面で扱えます。見られる向きも、案件別の配置一覧と要員別の配置一覧の両方を明記しているのは7本でここだけです。動員できる人数を算出して、人が足りなくなる期間を先に洗い出す使い方もできます。

料金は初期40万円〜、月額18,000円〜(標準5ID)で、無料で使える範囲の記載はありません。初期費用の水準から、対象は数十名以上の技術者を抱える会社です。

JCC要員配置の料金を見る

みんスケ|協力会社と委託先まで同じ表に並べられる

割り振りの観点では、配置の対象に協力会社と委託先を含められる点が他と違います。みんスケは、未来道具が開発しメタテクノが販売している、建設・設備業向けのスケジュール管理ツールです。

みんスケは自社スタッフと協力会社を同じ画面に並べられるため、外注の比率が高い会社ほど効果的です。だれがどの現場にいるかを一目で確認でき、急な現場変更にも同じ画面で対応できる作りです。

料金は初期費用0円、1アカウントあたり月額600円(税込660円)です。紹介するアプリの中でも安く始められる点も特徴です。

みんスケの料金を見る

人と車両・機材をまとめて配置できるツール

Hichi,s(ハイチーズ)|人と車輌と設備を1つの表に載せる

割り振りの観点では、配置できる対象がいちばん広い1本です。Hichi,s(ハイチーズ)は、東海業務ソフトが建設業向けに提供している業務ソフトです。

人員と車輌と設備を同じ表の上で配置できると明記しています。高圧洗浄車のような専用車や、共用している機材が割り振りの条件になる会社では、人と車を別々のファイルで見る手間がなくなります。工事ごとの工程管理と人員配置を連携させる作りで、工程表を見ながら人を当てる流れをそのまま画面に載せられるのが特徴です。休暇や夜勤といった勤務形態にも対応しており、日勤と夜勤が混ざる工事でも1つの表で扱えます。

料金は公開されていません。30日のお試しがあるので、費用を判断する前に自社の車と機材を登録して回るかを確かめられます。

Hichi,sの料金を問い合わせる

サポスケ|割り振りから本人への通知までをつなぐ

割り振りの観点では、決めたあとの連絡までを同じ画面に含めている点が特徴です。サポスケは、Paintnoteが現場仕事向けに提供しているスケジュール管理サービスです。

スタッフに保有資格や得意な作業を登録しておき、予定を組むときにその条件に合う人だけへ絞り込めます。カレンダーはスタッフ軸、案件軸、車両・機材軸などに切り替えられるため、人から見る表と現場から見る表を同じデータで行き来できます。また、「未割り当て」の枠があり、日付と現場は決まっているが人が決まっていない予定の置くことができ、人員が不足している現場を見極めやすいです。

割り振りが確定するとスタッフのスマホアプリへ通知が飛ぶので、決めたあとに連絡する作業が別に発生しません。協力会社のスタッフを同じカレンダーに並べ、担当する案件だけを見せる権限設定もできます。

料金は月額29,800円〜で、プランと使うスタッフ数に応じて変わります。初期費用は別途必要です。2週間のトライアルがあり、費用の前に操作感を確かめられます。

サポスケの料金を見る

会社の管理全体の中で配置を扱うツール

ビルドスケール|数か月先の技術者の空きから逆算する

割り振りの観点では、見られる工期の長さが違います。ビルドスケールは、ZIDAIが建設・ゼネコン向けに提供しているサービスです。

技術者の保有資格と工事経歴を蓄積し、誰がいつ空くのかをリアルタイムで把握できると明記しています。配置を受注できるかどうかの判断材料として位置づけており、人が空く時期から逆算して工事を取りにいく使い方を想定した作りです。明日の割り振りを速くするというより、数か月先の人繰りを見る用途に寄っています。

料金は公開されておらず、資料請求と問い合わせから確認できます。詳細は公式サイトにてご確認ください。

ビルドスケールの料金を問い合わせる

建設WAO 要員配置システム|工事別と社員別の両方で要員を管理する

基幹システムの中で配置を扱える点が特徴です。建設WAO 要員配置システムは、チェプロが提供している建設業向け基幹システム「建設WAO」のオプション機能です。

持っているのは、各工事案件から見る管理と、各社員から見る管理の両方です。施工管理のレベルに応じた消化高から配置を判断する作りで、稼働している現場数をグラフで確認できます。見積や原価と同じ仕組みの上に配置が乗るため、配置と採算を1つのデータで追いたい会社に向きます。

導入事例が600ライセンス規模なので、想定されているのは中堅から大手の建設会社です。10名前後で割り振りだけを直したい場合は、規模が合わない可能性があります。

料金は基幹システムのオプションという扱いで、公開されていません。無料で使える範囲についても同様です。詳細は公式サイトにてご確認ください。

建設WAO 要員配置システムの料金を問い合わせる

クラフトバンクオフィス|案件に予定と日報と写真を紐づける

割り振りの観点では、配置を専用の機能として持たない点で異なります。クラフトバンクオフィスは、クラフトバンクが専門工事会社向けに提供している業務管理サービスで、見積から請求までを1つにまとめる流れの中で予定を扱います。

案件ごとに予定と日報と写真が紐づくため、誰がどの現場で何をしたかを後から追えます。スマホから翌日の予定を入力できるので、事務所に戻らずに割り振りを反映させる運用もできます。割り振りそのものを速くするより、決まった予定と実績をつなぐところに強みがある位置づけです。

料金は要問い合わせです。詳細は公式サイトにてご確認ください。

クラフトバンクオフィスの料金を問い合わせる

7本を見比べると、配置の条件を細かく扱えるものほど費用が上がり、小さく始められるものほど扱える条件が絞られます。4つの見る点のうち自社に当てはまったものから選べば、オーバースペックなアプリを選ばずに済むでしょう。

現場の人員配置に関するよくある質問

割り振りを見直すときによく出てくる質問をまとめました。

人事配置と人員配置の違いは何ですか?

人事配置は、社員をどの部署や役職に就けるかを決めることを指します。更新の単位は半期から年で、人事部が担当するのが一般的です。人員配置は、仕事に対して誰を割り当てるかを決めることを指し、工事の現場では日単位で動きます。決める人も、現場を把握している社長や工事部長、現場監督です。同じ「配置」という語でも、動く速さと決める人が違います。

人員配置をExcelで行う方法はありますか?

縦にスタッフ名、横に日付を並べた表に、現場名を入れていく形が基本です。このとき、名前と現場名だけを並べると割り振りの判断には使えません。資格、使う車、前の現場からの移動時間といった、判断に使っている条件を列として持たせてください。仮の割り当てと確定した割り当てを色で分けておくと、人が決まっていない予定を数えられます。

関連記事:複数案件のスケジュール管理をエクセルで効率化する方法【工事現場向け無料テンプレート付き】

出面表と人員配置表は何が違いますか?

出面表は、誰がどの現場に何時間入ったかという終わった日の実績を記録するものです。人員配置表は、これから誰をどの現場に入れるかを決めるものです。建設業ではどちらも「出面」と呼ばれる場面がありますが、実績の記録は勤怠や原価の計算に、割り振りの表は明日の段取りに使います。出面表の機能しかないツールを配置のために入れると、記録は残るのに割り振りが楽にならない結果になります。

建設業で作業員名簿の作成は義務ですか?

建設現場では、施工体制台帳を作成する工事において、工事に入る協力会社ごとに作業員名簿を添付する運用が求められます。記載するのは氏名や資格、社会保険の加入状況などです。ただし作業員名簿は現場に入る人を届け出るためのもので、明日誰をどの現場に行かせるかを決める割り振りの表とは目的が違います。名簿があっても割り振りは別に組む必要が出てきます。

残業の上限規制は割り振りにどう関わりますか?

建設業では2024年4月から時間外労働の上限規制が適用されています。上限を超えないようにするには、月の途中で誰がどれだけ働いたかを見ながら翌日以降の割り振りを決める必要が出てきます。実績を集計してから気づくと、月末に調整が効きません。割り振りを決める画面で稼働の累計が見えると、配置の段階で上限を織り込めます。

まとめ

工事の人員配置には、法令で決まる技術者の配置と、毎日決め直す割り振りの2つがあります。悩みの中心は後者で、資格・移動・車両・工期・協力会社の枠という条件を同時に満たす組み合わせを、決める人が毎朝探しています。

この作業が1人に集中するのは、その人の能力の問題ではありません。条件が書き出されておらず、決めた記録が残らず、決める時間も確保されていないからです。裏を返せば、条件を書き出し、人と現場の両方から見られるようにし、仮と確定を分け、決まった予定が本人に届くところまでをつなげば、割り振りは渡せる仕事になります。

現場の予定は崩れます。崩れること自体は防げませんが、場面ごとに何から決めるかを決めておけば、朝の組み直しは短くできます。人員配置を表づくりではなく意思決定として見直すところから始めてみてください。

現場の割り振りに特化したスケジュール管理サービス「サポスケ」

サポスケは、現場にスタッフを派遣するタイプの企業に向けて、スケジュール管理だけに特化して作られたサービスです。工事・設備・清掃・ビルメンテナンスなど、どこかに誰かが行って仕事をする業種で使われています。

  • 割り振りの条件をそのまま持てる:保有資格や得意な作業をスタッフに登録し、予定を組むときに絞り込めます。車両や機材も登録でき、同じ時間に同じものを使おうとすると確認が出ます
  • 4つの軸で同じ予定を見られる:スタッフ軸、スケジュール軸、案件軸、ツール軸を切り替えられるので、人の空きと現場の不足を同じデータで行き来できます
  • 人が決まっていない予定を置いておける:未割り当ての枠に置いた予定は、決まった時点でスタッフへ移せます
  • 決めた瞬間に本人へ届く:割り振りが確定すると、スタッフのスマホアプリに通知が飛びます。75歳以上の方でも使える画面を目指して作っています
  • 協力会社も同じカレンダーに並ぶ:自社スタッフと協力会社の予定をまとめて表示でき、担当する案件だけを見せる権限設定もできます

導入した企業では、スケジュール作成時間が80%削減した例があります。料金は月額29,800円〜で、プランと利用人数に応じて決まります。2週間の無料トライアルを用意していますので、まずは自社の現場を登録して、朝の組み直しがどれだけ短くなるかを確かめてみてください。

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