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作成日:2026年9月9日

設備メンテナンスのスケジュール管理アプリ10個を徹底比較|料金、機能で比較

ツール比較その他

この記事を書いた人

藤井友輝

Paintnote株式会社 / 代表取締役 藤井友輝

現場仕事のスケジュール管理に7年携わり、1,300社以上の相談実績をもとに「サポスケ」を開発。現場で磨いた実践的な管理ノウハウを発信中。

設備メンテナンスのスケジュール管理アプリ10個を徹底比較|料金、機能で比較

「設備が何台あって、どれが次いつ点検なのかを把握できていない」 「点検日は半年前から決まっているのに、当日誰が行くかが前日まで決まらない」 「故障の連絡が1本入ると、その日の予定が全部崩れて全員に電話し直すことになる」

設備のメンテナンスを管理している方にとって、こうした「スケジュール管理」の悩みは尽きないものです。

設備メンテナンスのスケジュール管理が難しいのは、管理する対象が「設備」と「人」の2つに分かれているためです。設備1台ごとに点検の周期があり、そのうえで誰がいつ行くかを決める必要があります。本記事では、使えるアプリ10本を何を管理するかで3タイプに分けて比較します。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

設備メンテナンスのスケジュール管理が難しい4つの理由

理由①:設備ごとに点検の周期がバラバラで、期限が一覧にならない

難しい理由の1つ目は、周期がそろっていないことです。空調機は3か月ごと、受変電設備は月次と年次、消防設備は6か月ごとと1年ごと。設備が数十台あれば期限は数十通りに散らばります。

設備メンテナンスや点検を手がける会社では、ホワイトボードに書けるのは3〜4週間先までが限界で、それより先はエクセルに持つことになります。この時点で二重管理が生まれます。

理由②:法律で決まっている点検と、自社で決めた点検が混在する

難しい理由の2つ目は、後ろ倒しにできる点検とできない点検が同じカレンダーに並ぶことです。法定の点検は代表的なものだけでも次のように分かれています。

設備

根拠法令

点検・報告の頻度の例

消防用設備等

消防法

機器点検6か月に1回/総合点検1年に1回

昇降機・建築設備

建築基準法(定期報告制度)

おおむね6か月〜1年に1回(特定行政庁が定める)

業務用エアコン・冷凍冷蔵機器

フロン排出抑制法

全機器で簡易点検3か月に1回以上/有資格者による定期点検は、冷凍冷蔵機器7.5kW以上とエアコン50kW以上が1年に1回以上、エアコン7.5kW以上50kW未満が3年に1回以上

自家用電気工作物

電気事業法(保安規程)

保安規程で定めた月次点検・年次点検

ボイラー・クレーン等

労働安全衛生法

設備ごとに異なる。ボイラーは1か月以内ごとに1回の定期自主検査、クレーンは1年以内ごとに1回と1か月以内ごとに1回の定期自主検査

※対象・規模・頻度は設備の種類や所在地の条例で変わります。所管の法令と行政の案内を必ずご確認ください。

法定点検を後ろ倒しにするリスクが、担当者の記憶だけで避けられている状態になりがちです。

理由③:計画した点検と、突発の故障対応が同じ日に重なる

難しい理由の3つ目は、周期どおりに行う予防保全と、壊れてから動く事後保全が同じ日に重なることです。前者は動かしにくく、後者は待ってくれません。

現場はこれを独自の工夫で吸収しています。カレンダー上部に「空き状況」の行を常設し、その日空いている人を「名前+AM/PM」で表示(空きあり=黄、全員フル=白)して、突発の依頼を誰に振れるか即判断する運用が代表例です。工夫が必要になること自体が、計画と突発が同じカレンダー上で競合している証拠です。

理由④:予定が決まっても「誰が行くか」は別で決めている

難しい理由の4つ目は、設備の期限と人の割り当てが別々の場所で管理されていることです。

電気設備点検の会社では、管理者1人分のGoogleカレンダーに全員分を手入力し、月末に作業者からLINEで「何日にどこへ行ったか」を報告させて再び手入力する運用が見られます。予定を配る場所と実績を集める場所が分断されています。

この4つ目が最も根深く、次に見るアプリのタイプ分けにも直結します。

設備メンテナンスのアプリは「何を管理するか」で3タイプに分かれる

見た目は似ていても、内部で何を1件として数えているかが違います。ここを取り違えると、導入しても解決したかった問題が残ります。

設備保全型

保守サービス型

人員手配型

管理する単位

設備1台ごと

顧客・保守契約ごと

人1人ごと

想定する立場

自社の設備を守る側

顧客の設備を保守で請け負う側

どちらも

予定の作り方

前回実施日+周期から自動算出

保守契約から年間計画を作成

カレンダーに人を割り当てる

得意なこと

期限の見落とし防止/履歴の蓄積

受付〜手配〜報告〜請求の一気通貫

当日の組み替えと共有

苦手なこと

誰が行くかの調整

日々の人員配置の細かい調整

設備1台ごとの周期管理

本記事の掲載数

5本

2本

3本

自社がどれから始めるべきかの判定

今の状態

検討するタイプ

設備が何台あるか一覧になっていない/期限を担当者の記憶で管理している

設備保全型

顧客の設備を保守契約で請け負っており、受付・手配・報告・請求が手作業

保守サービス型

予定は決まるのに誰が行くかが前日まで決まらない/変更のたびに連絡し直している

人員手配型

2つ以上あてはまる

併用を前提に検討(後述)

選ぶときに見る5つの点

比較軸

見るポイント

設備台帳を持てるか

1台ずつに型番・設置場所・周期を登録できるか。ここがないと期限は自動化できない

点検周期の自動生成

前回実施日から次回を自動で作るか

帳票の形式

法定点検の様式を出せるか。自社様式を再現できるか

担当者の割り当て

予定に人を割り当て、変更を作業者へ届けられるか

スマホでの使いやすさ

現場で入力・確認できるか。PC専用だと転記が残る

提供形態

クラウド型かオンプレミス型か。社内サーバー運用の要件があるかで決まる

導入コストとサポート体制

初期費用と月額の内訳、導入時の設定支援があるか

設備メンテナンスの会社で「デジタル化できなかった理由」として挙がるのは、料金が高い、スタッフが使えない、自社の管理形式を再現できない、操作感が違う、スマホで使いにくい、の5点です。機能表だけで決めず、無料で試せる範囲で現場の人に触ってもらうのが確実です。

設備メンテナンスのスケジュール管理アプリ10選をタイプ別に紹介

ここからは、3タイプごとに10本のアプリを見ていきます。料金と対応機能は各タイプの冒頭の表にまとめているので、本文は「どんな会社に向くか」を中心に読み進めてください。

【設備保全型】設備台帳から点検予定を自動でつくるアプリ5選

設備を1台ずつ登録し、点検周期と履歴をぶら下げる仕組みです。前回実施日と周期から次回の期限を自動計算するため、「来月期限を迎える設備はどれか」を人が探す必要がなくなります。設備保全管理システム(CMMS)とも呼ばれ、保全計画・保全履歴・故障履歴・交換部品の在庫までを1か所に集約できます。

表の見方=公式サイトで機能として確認できたもの/=条件付き、または上位プランでのみ使えるもの/=機能がないもの/要問い合わせ=公式サイトで確認できず、各社に問い合わせが必要なもの。料金はすべて2026年9月時点の公式サイト掲載内容です。

アプリ

提供会社

設備台帳

点検周期の自動生成

故障・保全履歴

交換部品・在庫管理

提供形態

料金

無料で試せる範囲

MENTENA

八千代エンジニヤリング

△(スケジュール機能はスタンダード以上)

○(残数管理)

クラウド

初期費用200,000円+月額100,000円〜(10ID・税抜・年間契約)

要問い合わせ

MONiPLAT

バルカー

○(自動グラフ化)

クラウド

20設備まで0円/50設備15,000円/月/100設備30,000円/月/無制限150,000円/月(税別)

20設備まで無料

SMART TPM

テクニカルイン長野

○(棚番号で管理)

クラウド/オンプレミス

要問い合わせ

要問い合わせ

eServ

横河電機

○(分析に強い)

○(ERP連携)

クラウド

月額11,000円/1ユーザー(税別)※5ユーザーから・1年単位契約。別途、環境構築費・初期導入費

要問い合わせ

カミナシ

カミナシ

○(設備カルテ)

要問い合わせ

○(予備品・消耗品)

クラウド

要問い合わせ

要問い合わせ

MENTENA

直近の作業予定をダッシュボードに集約し、設備・部品・在庫は管理台帳にまとめられます。蓄積したデータからレポートを自動生成できるため、異常が多い設備を数字で特定できます。

料金は3プラン。いずれも初期費用200,000円+年間契約(税抜)です。

プラン

月額(10IDまで)

11ID目以降

使える機能

ベーシック

100,000円

1IDあたり10,000円

ダッシュボード/作業計画・履歴/管理台帳/ユーザー管理

スタンダード

160,000円

1IDあたり16,000円

スケジュール/チェックシート/リクエスト/共有ファイル/WebAPI

プロフェッショナル

240,000円

1IDあたり24,000円

+保全種別カスタマイズ/作業報告テンプレート/分析用CSV出力/BIツール連携・ERP連携(別途見積)

スケジュール機能はスタンダードプラン以上のため、点検予定の管理まで行うなら月額160,000円からです。全プランに導入・定着トレーニング(最大4回・4か月間)が付きます。

公式サイト:https://mentena.biz/

MONiPLAT

20設備まで無料で、費用をかけずに設備台帳型を試せる入口になります。設備ごとに周期を設定すると点検予定がメールで届き、結果は自動でグラフ化されます。センサーで遠隔監視し故障の予兆を捉える仕組みも別途あります。設備の登録・初期設定は無償サポートを受けられます。

公式サイト:https://moniplat.valqua.co.jp/

SMART TPM

登録した保全周期から計画を自動作成し、定期保全と故障後の修理の両方を1つの台帳で追えます。ユーザー数・拠点数・設備数に制限がないため、設備が多い工場でも台数を気にせず登録できます。予備品は工場・棚番号と紐づけて管理できます。自社サーバーとクラウドのどちらでも構築可能です。

公式サイト:https://www.smarttpm.jp/

eServ

設備台帳・保全基準・故障・点検情報を一元管理し、設備に異常が出ると保全員へ自動でアラームを通知します。蓄積した故障・点検・整備情報の分析に強く、予算計画や購買要求をERPと連携できるため、保全を経営の数字とつなげたい規模の会社に向きます。IDの共用ができない指名ユーザー制のため、利用する人数分のライセンスが必要です。

公式サイト:https://www.yokogawa.co.jp/solutions/products-and-services/information/oprex-asset-management/eserv/

カミナシ

現場帳票のデジタル化を軸に、設備カルテとして修繕・保全の履歴・予備品を1台ごとにまとめられます。 入力必須の項目を設定でき、写真や動画も残せます。設備の点検を手がける会社では報告書1件あたり約1時間かかり、写真を選んでサイズを調整しエクセルに貼る作業が30回近く繰り返されることもあるため、この工程の負担が大きい場合に向きます。

2025年10月に追加された計画保全機能では、保全予定を月ごとの一覧や年間タイムラインで見て実施漏れを可視化でき、当日・翌日の担当予定と期日を過ぎた予定が自動でメール通知されます。

公式サイト:https://kaminashi.jp/

【保守サービス型】顧客の設備を保守で請け負う会社向けのアプリ2選

顧客先や複数の拠点に散らばった設備を、人が回って保守する業務を管理するタイプです。設備保全型が「自社の設備を守る」ためのものであるのに対し、こちらは「他社の設備をサービスとして保守する」ためのもので、保守契約や受付から担当者の手配、報告、請求までを1本の流れで扱います。

アプリ

提供会社

提供形態

点検管理

作業員への指示・割り当て

保守契約の管理

売上・請求の管理

料金

無料で試せる範囲

CSOne

シーエスワン

クラウド/プライベートクラウド

○(GPS自動配車)

○(見積・請求まで)

クラウド版 初期費用0円・月額24,000円(3IDまで)

30日間無料

Field Planner

応用技術

Webシステム(サーバライセンス)

○(担当者アサイン)

○(保守契約管理)

○(売上管理)

要問い合わせ(サーバライセンス方式)

要問い合わせ

CSOne

受付からサービス員の手配、作業指示、見積、作業報告、請求、在庫までを一続きで扱えます。訪問修理と定期点検を同じ仕組みで管理できる点が、突発対応の多い保守業務に向きます。GPSと地図による自動配車があり、使う場合はサービス員1人につき1IDが必要です。

公式サイト:https://csone.biz/

Field Planner

修理の受付から手配、修理、見積までを1つにまとめた、アフターサービス業務向けのパッケージソフトです。標準機能に担当者アサインがあり、誰に振ったかをシステム上で管理できるため、手配ミスや手配漏れを防げます。サービスマンのスケジュールと拠点間の情報共有ができる点が公式に挙げられています。

保守契約管理・機器管理・設置管理・点検管理が標準機能に含まれ、顧客ごとにどの機器をどの契約で保守しているかを追えます。顧客検索・保守検索・点検検索・機器シリアル検索・部品検索も標準で、過去の問い合わせ履歴や修理履歴から原因分析にも使えます。

Webシステムのためブラウザから社内でも外出先でも使え、クライアントソフトのインストールは不要です。基幹システムや在庫管理システムとの連携にも対応します。サーバライセンス方式で提供され、導入コストを抑えられるとされています。料金は公開されていないため、詳細は問い合わせが必要です。

公式サイト:https://mono.apptec.co.jp/after-service/maintenance-work-management/

【人員手配型】誰がいつ行くかを決めるアプリ3選

ここまでのアプリは、いつ・どの設備を点検するかまでは決めますが、当日誰が行くかは決めません。 有資格者が必要な点検には資格を持つ人を充てる必要があり、移動時間を考えれば1日に回れる件数にも限りがあります。そのため、この領域は別のツールで補うのが一般的です。

実際、弊社が現場仕事を持つ企業へのヒアリングで記録した78社(設備・空調・電気・消防・水道設備の保守点検、およびビル設備の管理を手がける会社)の管理方法は次のとおりでした。

現在使っている管理方法

社数

割合

Excel・スプレッドシート

31社

39.7%

紙・手書き・手帳

19社

24.4%

ホワイトボード・黒板

14社

17.9%

グループウェア(サイボウズ・kintone・LINE WORKSなど)

10社

12.8%

汎用カレンダーアプリ(TimeTreeなど)

9社

11.5%

専用・基幹システム(自社開発を含む)

9社

11.5%

Googleカレンダー

7社

9.0%

※複数併用のため合計は100%を超えます

専用システムを使っているのは11.5%(9社)にとどまり、69.2%(54社)はExcel・Googleカレンダー・ホワイトボード・紙で管理しています。 ExcelとGoogleカレンダーは間に合わせではなく、設備メンテナンスの現場でいま最も使われている方法です。

併用されるツールと、されないツール

78社のうち39.7%(31社)が2種類以上を併用しています。どの組み合わせが多いかを見ると、はっきりした偏りがあります。

組み合わせ

社数

傾向

Excel × 紙・手書き

7社

よく併用される

Excel × ホワイトボード

5社

よく併用される

ホワイトボード × 紙・手書き

5社

よく併用される

Excel × Googleカレンダー

1社

ほぼ併用されない

Googleカレンダー × ホワイトボード

0社

併用されない

Excelを使う31社のうち35%(11社)がホワイトボードか紙を併用している一方、ExcelとGoogleカレンダーを併用しているのは1社だけです。Googleカレンダーを使う7社のうち6社は、他を併用せず単独で使っています。

この差は、それぞれが担う役割から説明できます。

担うもの

該当ツール

限界

計画の層

数か月先までの予定を貯める

Excel

変更を全員へ即座に届けられない

当日共有の層

今日・今週を全員で見る

ホワイトボード・紙

3〜4週間先までしか書けない

この2つは弱点が逆なので補い合い、併用されます。 併用している会社では、Excelからホワイトボードへ転記する作業が毎週発生していることになります。一方Googleカレンダーは両方を1つで賄えるため、併用する必要がありません。

ここからアプリ選びの判断が1つ導けます。計画の層と当日共有の層を、1つで賄えるかどうかです。 片方しか賄えないアプリを入れても、いまの転記作業はそのまま残ります。

ツール

設備台帳

担当割り当て

変更の即時共有

数か月先の計画

外出先での確認

費用

人数が増えたときの限界

Excel

○(自作)

△(OneDrive・SharePointの共同編集なら可)

△(クラウド保存なら可)

追加費用なし

シート数が膨らみ属人化する

Googleカレンダー

無料〜(Workspaceは有料)

10人前後で見づらくなる

サポスケ

○(プッシュ通知)

月額29,800円〜+初期費用

多拠点は2拠点目以降半額

Excel

最も多く使われている方法です。縦軸に設備または作業者、横軸に日付を取る形が基本で、1か月分の一覧シート+日付別31シートの計32シート構成という作り込みも見られます。色分けは黒=確定、青=未定、赤=休み・中止、緑=協力会社という使い分けが定着しています。

OneDriveやSharePointに保存すれば複数人でリアルタイムに共同編集できますが、実際に多いのは会社のPCに置いたままの運用です。外出先で見られない、変更のたびにPDF化して送り直す、編集できる人が限られて属人化する、の3点が典型的な行き詰まり方です。

公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/excel

Googleカレンダー

繰り返し予定で「3か月ごと」の点検を入れておけ、変更は即座に共有されます。ただし設備台帳がないため、履歴を設備に紐づけたり前回実施日から次回を計算したりはできません。

運用上の制約もあります。管理者1アカウントに全員分を入力する方法が多く取られますが、人数が増えると破綻します。色分けは標準で11色が用意され、パソコン版ではカスタムカラーを追加できますが、色を増やすほど一覧したときに見分けがつかなくなります。 共有用アカウントの発行が取引先のセキュリティ審査で指摘され、利用をやめた例もあります。

公式サイト:https://workspace.google.com/intl/ja/products/calendar/

サポスケ

「どこかに誰かが行って仕事をする」現場仕事向けの、スケジュール管理に特化したサービスです。設備台帳や点検周期は扱わず、決まった作業に人を割り当てて共有することに機能を絞っています。

同じ予定を4つのビューで切り替えられ、エクセルやホワイトボードで縦軸・横軸を組み替えていた運用を画面上で再現できます。変更はスタッフアプリへのプッシュ通知で届きます。スタッフアプリは75歳以上でも操作できる基準で設計されています。

公式サイト:https://saposuke.jp/

組み合わせ方と全10アプリの比較表

設備メンテナンスのスケジュール管理は、1つのアプリで完結しないことがあります。

状況

必要なもの

設備20台以下・作業者5名以下

Excel・Googleカレンダーで足りる

設備が多い/作業者は少ない

設備保全型のみ(困っているのは期限の把握)

設備は少ない/作業者が各所へ散る

人員手配型のみ(設備台帳を入れても解決しない)

顧客の設備を保守で請け負っている

保守サービス型(契約・手配・請求まで一本化できる)

設備も作業者も多い

設備保全型+人員手配型

併用する場合は役割を分けます。設備保全型で「来月この20台が期限」まで出し、そこから先の「誰がどの日に何台回るか」は人員手配型で組みます。 両方に予定を入れると二重管理になり、エクセルとホワイトボードの二重管理を別の形で再現することになります。

アプリ

タイプ

設備専用か

設備台帳

点検周期の自動生成

担当割り当て

変更の即時共有

料金

無料で試せる範囲

MENTENA

設備保全型

専用

初期200,000円+月額100,000円〜(10ID・税抜)

要問い合わせ

MONiPLAT

設備保全型

専用

△(メール)

20設備まで0円/50設備15,000円/月〜

20設備まで無料

SMART TPM

設備保全型

専用

要問い合わせ

要問い合わせ

eServ

設備保全型

専用

○(アラーム通知)

月額11,000円/1ユーザー(税別、5ユーザー〜)

要問い合わせ

カミナシ

設備保全型

専用(設備保全機能)

要問い合わせ

要問い合わせ

要問い合わせ

CSOne

保守サービス型

専用

○(自動配車)

初期0円・月額24,000円(3ID)

30日間無料

Field Planner

保守サービス型

専用

○(機器・設置管理)

要問い合わせ

○(担当者アサイン)

要問い合わせ

要問い合わせ

サポスケ

人員手配型

専用

○(プッシュ通知)

月額29,800円〜+初期費用

2週間無料

Googleカレンダー

人員手配型

汎用

△(繰り返し予定)

無料〜

無料

Excel

人員手配型

汎用

○(自作)

△(関数・マクロ)

△(共同編集なら可)

追加費用なし

※料金は2026年9月時点で各社公式サイトに掲載されている内容です。料金欄のリンクから各社の料金ページ(非公開のものは公式の製品ページ)に移動できます。

設備メンテナンスのスケジュール管理でよくある質問

Q. 設備保全管理システムを入れれば、担当者の手配まで解決しますか

多くの場合、解決しません。設備保全管理システムが管理するのは設備1台ごとの情報で、「その日に誰が行くか」は人を単位にした管理になるためです。設備が多く作業者が少なければ手配は口頭で足りますが、作業者が各所へ散る会社では人員手配型との併用を前提に考えたほうが失敗しません。

Q. 設備が20台程度でも導入する意味はありますか

台数ではなく、期限の把握に時間がかかっているかで判断してください。20台でも周期がすべて異なり毎月手作業で洗い出しているなら自動化する意味があります。周期が数種類にそろっていてExcelで足りているなら急ぐ必要はありません。まずは20設備まで無料のMONiPLATで、台帳をつくると何が変わるかを試す方法があります。

Q. 予防保全と事後保全で、選ぶアプリは変わりますか

変わります。予防保全はさらに、期間で区切るTBM(時間基準保全)と、設備の状態を見て判断するCBM(状態基準保全)に分かれ、その延長にAIなどで故障を予測する予知保全があります。

保全の方式

予定の決まり方

必要になる機能

予防保全・TBM

前回実施日+周期

設備台帳と点検周期の自動生成

予防保全・CBM

測定値・稼働時間

状態監視とセンサー連携

予知保全

故障の予兆を予測

データの蓄積と分析

事後保全

故障が起きたとき

当日の予定の組み替えと連絡

TBM中心なら設備保全型で足ります。CBMや予知保全まで踏み込んで設備が止まる時間(ダウンタイム)を減らしたいなら、センサー連携のあるMONiPLATやeServが候補です。事後保全の比重が高い場合は人員手配型が必要になります。

Q. 現場の作業者が高齢で、スマホに不慣れです

対策は2つです。1つは、作業者側の画面が「予定を見る」「完了を報告する」だけに絞られているアプリを選ぶこと。もう1つは、無料トライアルで実際に使う人に触ってもらうことです。デジタル化に成功している会社でも全体共有用にホワイトボードを残している例は多く、負担の大きいところから順に移すほうが現実的です。

まとめ:設備の予定と人の予定は、別々に決まる

つまずく原因の多くは機能不足ではなく、設備を単位にした管理と人を単位にした管理を1つの表でやろうとしていることにあります。設備の期限は設備保全型が、顧客ごとの保守契約と手配は保守サービス型が、当日誰が行くかは人員手配型が受け持ちます。困っているのがどれかを先に見極めれば、候補は自然に絞れます。

候補を2〜3本に絞ったら、無料で試せる範囲を使って現場の人に触ってもらってください。設備メンテナンスのスケジュール管理は、管理者が使いこなせるかではなく、現場の作業者が毎日開いてくれるかで定着が決まります。

現場の人員手配に特化したスケジュール管理なら「サポスケ」

設備の点検予定は決まっているのに、当日の担当調整と変更連絡に時間を取られている。そうした課題であれば、スケジュール管理に特化した「サポスケ」をご検討ください。設備工事・空調設備・電気設備点検・清掃・訪問介護など、作業者が複数の現場へ出ていく業種で導入されています。

特徴

内容

スケジュール管理だけに特化

機能を絞っているため覚えることが少なく、現場に定着しやすい

4つのビューを自由に切り替え

月単位の全体像・日単位の配置・担当者ごとの並びを用途に応じて切り替えられる

プッシュ通知で変更を共有

予定が変わるとスタッフアプリに通知が届く。個別連絡のやり直しが不要

75歳以上でも使えるスタッフアプリ

スマホに不慣れな作業者でも操作できる基準で設計

多拠点対応

2拠点目以降は月額料金が半額

Excelやホワイトボードから切り替えた企業も多く、スケジュール作成にかかる時間が80%削減された例もあります。