作成日:2026年9月10日
農業のスケジュール管理アプリ比較10選|農業法人向けの選び方
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Paintnote株式会社 / 代表取締役 藤井友輝
現場仕事のスケジュール管理に7年携わり、1,300社以上の相談実績をもとに「サポスケ」を開発。現場で磨いた実践的な管理ノウハウを発信中。
現場仕事のスケジュール管理とDX推進に7年携わり、会社としてこれまで累計1,300社以上のスケジュール管理の相談実績を持つ。2018年Plug and Play Japan入社後、不測の事態が多発する現場の管理実態に直面し、2019年に独立。
100社以上のヒアリングを経て、「変数の多い環境下でのスケジュール管理こそが経営の要である」と確信し、2023年にスケジュール管理アプリ「サポスケ」を開発。
現在は、スケジュール管理の最前線で磨き上げた「急な変更にも柔軟に対応できる実践的な管理ノウハウ」として発信している。

「天気がころころ変わるので、決めた予定を変えるのが日常になっている」 「ホワイトボードに書いて写真を撮り、LINEに送っているが、当日の細かい変更が伝わりきらない」 「TimeTreeと紙のカレンダーと週ごとの表を3つ使っていて、1つにまとめたい」
人を雇って農場を回している方の悩みです。ところが「農業 スケジュール管理」で調べると、就農を考える方向けの年間スケジュール記事と家庭菜園向けの栽培記録アプリが並び、法人の運用に使える情報が見つかりません。
本記事は人を雇っている農業法人向けに、管理対象の5分類、アプリに移す目安、選び方、アプリ10個の比較を解説します。家庭菜園が目的の方は、比較のうち無料アプリの部分をご覧ください。
農業で管理するスケジュールは5つある

農業のスケジュール管理は、作付け計画・圃場ごとの作業予定・農薬の使用記録・作業時間・当日の人と農機具の割り振りの5つに分かれます。どれを管理したいのかを決めずに比較を始めると、機能は多いのに困りごとが解決しないアプリを選ぶことになります。
管理するもの①:作付け計画
管理するものの1つ目は、何をどの圃場に植え、いつ収穫するかという作付け計画です。年からシーズンの単位で組む、いちばん上位のスケジュールにあたります。連作障害を避ける輪作を前提に、圃場の空きと生育期間を組み合わせて決めるため、品目が増えるほど栽培カレンダーが並走します。
ハウスと露地で小松菜、ブロッコリー、ほうれん草、夏のトウモロコシの4品目を回す野菜農家では、どれか1品目の収穫が毎日発生し、時期によって続く品目が入れ替わります。作付け計画はこの入れ替わりを決めるもので、ここが決まらなければ残り4つも決まりません。
管理するもの②:圃場ごとの作業予定
管理するものの2つ目は、圃場ごとにいつ何の作業をするかという作業予定です。防除、肥料まき、灌水、除草、定植、収穫が日から週の単位で並び、「いつどこに肥料を撒くか」を人ごとに割り当てていきます。予定の数は圃場数と作物数の掛け算で決まります。
圃場が50か所を超えて複数の県に分かれる農業法人では、県ごとのリーダーが出した作業を1人がまとめて調整しています。10人に聞けば10個出てくる作業のうち、1日の工数で処理できるのは8個。どれを先にやるかの判断が毎日発生します。
さらにこの予定は天候で動きます。前出の野菜農家では予定の変更が日常で、組めるのは「この週はどの田んぼのブロックで収穫するか」という週単位までです。何日にどこを収穫し、どこに植えるかを月単位で固めることはできません。
管理するもの③:農薬の使用記録と栽培履歴
管理するものの3つ目は、農薬の使用記録と栽培履歴です。農業が他の業種と決定的に違うのは、守るべき期限が人の都合ではなく作物と農薬のラベルの側にある点にあります。
農薬を使うときは、対象作物、使用時期(収穫前日数)、成分ごとの累計散布回数を確認します。収穫前日数と総使用回数は農薬取締法で守るべき基準とされ、違反は同法違反にあたります。さらに収穫物の残留農薬が基準値を超えれば、食品衛生法違反として出荷停止などの措置がとられます。記帳自体は努力義務ですが、GAP認証や出荷先へのトレーサビリティの証明では事実上必須で、適正に使ったことを証明できる唯一の手段でもあります。
つまり農薬の記録は事後の記録であると同時に、次の作業予定を縛る条件です。予定を組む場所と記録を残す場所が離れていると、「この圃場のこの作物に、この成分はあと何回使えるか」をその場で照合できません。
管理するもの④:作業時間
管理するものの4つ目は、誰がどの圃場で何時間働いたかという作業時間です。農業経営の原価で人件費の割合は最も大きく、人手不足で1人あたりの負担が増えるほど重みを増します。それでも、売上や収量と違って記録が空欄のまま残りやすい項目です。
記録の手間は1日の作業件数で変わります。ある野菜農家では社員が出荷・価格調整・肥料まきなどで1日4〜5作業、収穫中心の技能実習生は2〜3作業と、記録すべき件数が人によって倍近く違います。
別の農業法人では、誰が何時から何の作業をしたかを人ごとに書き出して外部に提出しています。作業時間を圃場と作物に紐づけておけば、この提出物がそのまま作れ、品目ごとの原価も見えます。
管理するもの⑤:当日の人と農機具の割り振り
管理するものの5つ目は、その日誰がどの圃場に行き、どの機械を使うかという割り振りです。人だけでなくトラクターやコンバイン、軽トラックといった台数に限りのある農機具も同時に割り振る点が、他業種との違いです。
車両を6〜7台持つ野菜農家では、ホワイトボードのマグネットに車両名をテプラで貼り、誰がどれに乗るかを毎朝割り振っています。複数の県に圃場を持つ農業法人では、馬力の違うトラクターをどの圃場に入れるかを人の割り振りと並行して毎日調整しています。機械の馬力で作業の進み方が変わるため、割り当てを間違えると人が余ります。
人が空いていても機械が別の圃場にあれば作業は始まりません。人の表と機械の表が別々だと、どちらか一方は必ず合わなくなります。
5つは独立していません。作付け計画が決まると作業予定が決まり、実施した結果が農薬の記録と作業時間になり、当日の割り振りがその日の帳尻を合わせます。ただし、どの農場も5つを同じ濃さで管理しているわけではなく、品目が少なく圃場も限られていれば紙とエクセルで回ります。次章では、紙とエクセルからアプリに移す目安を整理します。
紙とエクセルからアプリに移す4つの目安

アプリに移す目安は、5つの管理対象が別々の場所に分かれているかどうかです。まず自分の農場がどこにいるかを確認します。紙とエクセルで回っている農場は、次の4つのいずれかの形をとっています。
どんな農場か | いまの管理方法 | 運用の実際 |
|---|---|---|
ハウスと露地で多品目を作る野菜農家 | ホワイトボード+グループLINE | 毎朝ホワイトボードに手書きし、写真を撮ってグループLINEに送る |
複数の県に圃場が分かれている農業法人 | ホワイトボード+Slack | ホワイトボードで素案を作り、リーダーが文章にまとめてSlackに投稿する |
少人数で運営する農業法人 | TimeTree+紙のカレンダー+週間表 | 月の予定はTimeTreeと壁のカレンダー、週の予定はパソコンで表を出す |
個人・家族経営 | 農作業日誌のエクセルテンプレート | 圃場ごとに作業と農薬の使用を記入し、必要に応じて印刷する |
いずれも悪い方法ではありません。ホワイトボードは全員が同時に見られて書き換えが速く、エクセルは自由に列を足せます。
ホワイトボードでは書き方の工夫だけで改善する部分もあります。ただし次の4つが現れていれば、工夫では届かない段階と言えるでしょう。
関連記事:ホワイトボードをスケジュール管理に使う方法|業種別の活用事例5選
目安①:同じ予定を2か所以上に書き写している
目安の1つ目は、同じ予定を2か所以上に書き写していることです。ホワイトボードに書いてからLINEに送り直す、TimeTreeと紙のカレンダーの両方に書くという運用では、変更のたびに書き換える場所が2倍になります。書き写す手間より、書き写し漏れによる伝達の失敗が問題になった時点が切り替えどきです。
アプリに移すと、作業予定に実績を書き足すだけで栽培履歴と作業時間の集計になり、二度入力する必要がなくなります。
目安②:誰がどの圃場に行くのかを文字で追えない
目安の2つ目は、共有が文字だけになり、誰がどの圃場に行くのかを目で追えないことです。ホワイトボードの素案を文章にしてSlackへ投稿している農業法人では、投稿は毎日あるのに視覚的に捉えづらく、エクセルへの切り替えを検討していました。
カレンダー形式のアプリなら、人と圃場が並んだ画面のまま予定を組み替えられ、天候で動いたときも事務所に戻らずに配り直せます。
目安③:報告と写真が流れて残らない
目安の3つ目は、報告や写真が流れてしまい、記録として残らないことです。収穫完了の報告や畑で虫が多かったときの写真をトーク画面に送っても、あとから圃場・作物・日付で探し直せません。多品目の野菜農家では、こうした写真がトークルームを流れるだけの状態が続いていました。出荷先やGAP認証に栽培履歴を提出しているなら、探し直せない状態はそのまま提出物を作る手間になります。
作業に紐づけて残す形にすると、「去年この圃場に何をいつ撒いたか」を絞り込めるようになり、翌年の作付け計画の材料にもなります。
目安④:圃場の場所が担当者の頭のなかにある
目安の4つ目は、圃場の場所が担当者の頭のなかにしかないことです。圃場が100枚を超えると、社員が場所を覚えること自体が負担になります。圃場50か所以上の農業法人では、別の表で住所を確認して地図アプリに入力してから走る手順が毎回発生していました。
地図に圃場を登録できるアプリなら、新しく入った人に口頭で場所を伝える必要が減ります。
4つの目安に共通しているのは、どれも管理する場所が分かれたことで起きている点です。逆に品目が1つか2つ、圃場が数か所、作業するのが家族だけであれば、紙のカレンダーと農作業日誌のテンプレートで足ります。管理対象が5つに分かれていなければ、アプリの機能の大半は使われないまま残ります。
移すと決めた場合も、続かない原因は道具の性能ではなく定着の過程にあります。複数の県に圃場を持つ農業法人では、導入に前向きな1人が設定や打ち合わせに相当な時間をかけたものの、使ってみると合わずに消えたツールがいくつもありました。この農場は、続けるか元に戻すかの判断の区切りを3〜6か月に置いています。無料プランや試用期間に実際の圃場データを入れて動かしてから決めるのが、最も損の少ない進め方です。次章では、選び方を5つの基準に整理します。
農業のスケジュール管理アプリの選び方5つの基準

選び方は、5つの管理対象のうちどれを解決したいのかを先に決めるところから始まります。次の5つの基準を順に確認すると候補が絞れます。
基準①:管理したいのは5つのうちどれか?
基準の1つ目は、5つの管理対象のうちどれを解決したいかです。ここを飛ばして機能の多いアプリを選ぶと、使わない機能ばかりが残ります。当日の割り振りが目的なら、記録が中心のアプリではなく、指示を出すことを前提に作られたアプリから見ていくほうが早く決まります。
基準②:無料のままでどこまでできるか?
基準の2つ目は、無料の範囲です。制限は記録件数・圃場数・機能そのものの3種類に分かれ、どれで制限されるかで無料の意味が変わります。圃場数が1か所に絞られる形だと試すことすら難しく、記録件数だけの制限なら用途を絞れば無料のまま続けられます。自分の圃場数と、1年で何件の作業を記録するかを先に数えてください。
基準③:圃場を地図で登録できるか?
基準の3つ目は、圃場を地図で扱えるかです。圃場が増えるほど、場所を人に説明するコストが上がります。圃場が100枚を超える農場では、社員に場所を覚えてもらうために営農支援アプリの地図登録機能だけを使う例もあります。作業記録を入力していなくても、地図として役に立っている状態です。
基準④:農薬の使用回数と収穫前日数を自動で見てくれるか?
基準の4つ目は、農薬の自動チェックです。手作業だと成分ごとの累計回数を数え直す手間がかかります。対応の深さは2段階で、農薬データベースと連動してアラートを出すものと、いつ散布すべきかの提案まで踏み込むものがあります。後者は対象作物が限られるため、自分の栽培品目が対象かを必ず確認してください。補助金を使うつもりなら、対象ツールとして登録されているかもあわせて確認すると二度手間になりません。
基準⑤:スマホだけで予定を組めるか?
基準の5つ目は、スマホで完結するかです。圃場ではパソコンを開けません。見られるかではなく、スマホで作れるか、変えられるかを確認します。設定と項目追加はパソコン、日々の作成と変更はスマホ、と切り分けているアプリが多いため、日常的に使う操作がどちらに寄っているかを試用期間中に確かめてください。
5つの基準はいずれも、機能の多さではなく自分の農場の条件と合っているかを見ています。条件を書き出さないまま機能一覧を眺めても比較になりません。次章では、この基準でアプリ9つを比較します。
農業のスケジュール管理アプリ比較10選
農業のスケジュール管理に使えるアプリ10個を、担当する管理対象ごとに4カテゴリに分けて比較します。並び順は順位ではありません。料金は変わる可能性があるため、導入前に公式サイトでご確認ください。
アプリ | 管理できるもの | 料金 | 無料でできること | スマホで予定を組めるか |
|---|---|---|---|---|
アグリノート | ・作付け計画 | 無料/年11,000円/年22,000円/年33,000円(税込) | 圃場100件まで登録可、記録は20件まで | 記録の作成が中心 |
AGRIHUB | ・作付け計画 | 個人は無料/プレミアム年9,800円(税込)/事業者向け月220円・月824円(年請求) | ほぼ全機能。作業記録は件数制限なし | ○ |
畑らく日記 | ・農薬の使用記録 | 無料/Pro版 月200円(最低5ID から) | 音声入力による栽培記録、写真、共有 | ○ |
Z-GIS | ・作付け計画 | 一般会員:100圃場ごと年2,640円(月220円)/2,000圃場以上は年52,800円(月4,400円)/特別会員は定額 年66,000円(月5,500円)(税込) | お試し版を31日間 | △(地図と表が中心) |
FAAM | ・圃場ごとの作業予定 | 無料/有償の農薬コンサルティング機能は作物ごとに月300円(期間限定の無料お試しあり) | 散布作業管理、病害虫検索 | ○ |
xarvio(ザルビオ) | ・圃場ごとの作業予定 | 水稲・大豆・麦類は1作物 年13,200円/馬鈴薯・甜菜は2作物込み 年6,600円/その他17作物込み 年6,600円+面積に応じ年550〜2,200円/ha(税込) | 会員登録は無料 | ○ |
Agrion | ・作付け計画 | 無料/月980円/月1,980円/月2,980円(農業日誌) | 1圃場・1アカウント | ○ |
MediSTAR | ・作業時間 | 月350円/ユーザー(税込385円)※2026年11月より月450円 | ― | ○ |
MINORI | ・作付け計画 | 要問い合わせ | ― | ○ |
サポスケ | ・圃場ごとの作業予定 | 月額29,800円〜(プランとスタッフ数で変動)+初期費用 | ― | ○ |
作付け計画と栽培記録を管理するアプリ
農業向けアプリの主流です。圃場を地図で管理し、作業と農薬の使用を記録する栽培管理が中心で、生産者が1人でも使える設計になっています。
アグリノート

画像引用:https://www.agri-note.jp/
航空写真をベースにした圃場マップが中心で、スマホのGPSで作業場所を判定して記録の下書きを自動で作ります。作業・生育・収穫・出荷の記録に加え、農薬データベースと連動した使用アラート、連作管理、コストと収支の管理を備え、各種GAP認証の取り組みに必要な記録の管理に活用できます。
圃場ごとに作業予定を入れておけば、「誰がどの圃場で何時間、何の作業をするか」を指示として渡せます。圃場が約200か所ある農場では、アルバイトにどの田んぼへ行くかを伝える手段として使われています。
ただし機能一覧の中心は記録と分析で、予定を組み替えながら人を動かす用途は前提にされていません。導入を検討した農場からも、記録には向くもののスケジュール管理とは性質が違うという評価が出ています。
公式サイト:https://www.agri-note.jp/
AGRIHUB(アグリハブ)

画像引用:https://www.agrihub-solution.com/
東京都の「東京型農作業スケジュール管理アプリ」が統合される形で提供されています。品目ごとに作業予定を事前登録できる点で、このカテゴリでは予定側に寄っているのが特徴です。作業実績を登録すると農業日誌が自動作成され、地図上で作付けエリアを指すと栽培履歴を確認できます。
直売向けの少量多品目栽培を想定した設計のため、品目が多く1品目あたりの面積が小さい農場と相性がよいアプリです。
公式サイト:https://www.agrihub-solution.com/
畑らく日記

画像引用:https://www.hata-nikki.jp/
他と最も違うのは音声入力です。作物、作業内容、数量、単位を声で記録でき、写真もそのまま残せます。手袋をしたまま、手が汚れたままでも記録できるため、事務所に戻ってまとめて入力する形になりにくいのが利点です。
有料版が5IDからの契約になるため、1人で使うより数名で記録を揃えたい農場に向いています。
公式サイト:https://www.hata-nikki.jp/
Z-GIS

画像引用:https://z-gis.net/99/features/newfeatures.html
JA全農の営農管理システムで、地図上の圃場図形にExcelのデータを紐づける仕組みが最大の特徴です。すでにExcelで圃場台帳を作っている農場が、列の構成を作り直さずに地図と接続できます。登録圃場面積は日本の耕地面積のおよそ2割にあたる85万haを超えています。
料金が人数ではなく圃場数を基準にするため、人を多く雇っていても圃場が少ない農場ほど有利です。2,000圃場以上は定額に切り替わり、公的機関やJAグループ以外の企業・団体には特別会員の定額料金が適用されます。
公式サイト:https://z-gis.net/99/index.html
農薬と防除の計画を管理するアプリ
農薬の使用は、記録すると同時に次の予定を縛る条件になります。このカテゴリの2つは、その両方を1つの画面で扱い、いつ散布すべきかの判断まで踏み込む点が記録中心のアプリと異なります。
FAAM

圃場ごとにカレンダー上で散布スケジュールを登録でき、農薬の成分別の使用可能回数を自動でカウントします。手作業で数え直す必要がなくなる点が、記録中心のアプリとの最大の違いです。気象データと連動した2週間先までの天気予報が表示され、気象条件に応じた作業予定日の変更や追加の防除も通知されます。病害虫は特徴や画像から検索でき、有効な農薬が提案されます。
対象作物はいちご、きゅうり、トマト、なす、ねぎ、枝豆、キャベツ、ブロッコリーで、順次追加予定です。自分の栽培品目が対象かどうかが選定の前提になります。
公式サイト:https://www.faam.tech/
xarvio(ザルビオ)フィールドマネージャー

画像引用:https://www.xarvio-japan.jp/
圃場と作物を登録すると、AIが衛星画像と気象データから生育を予測し、穂肥や基幹防除をいつ行うかを提案します。1時間ごとの降水確率と風速を分析する散布天気予報で、農薬散布に適した時間帯も分かります。
圃場ごとに種子処理、防除、施肥、水管理といったタスクを登録して計画と記録ができ、スタッフのアカウントと連携すればタスクの割り振りと進捗管理も行えます。料金が作物と面積で決まるため、対象作物を1つに絞って小さく始められます。
公式サイト:https://www.xarvio-japan.jp/
作業時間と労務を管理するアプリ
人を雇っている農場だけに必要なカテゴリで、栽培の記録とは別に勤怠と作業時間を扱います。
Agrion(アグリオン)

農業日誌、販売管理、施設園芸の3つに分かれます。このうち施設園芸は勤怠管理と作業計画、実績の集計をひとまとめにしたもので、作業時間まで踏み込んだ数少ないサービスです。ハウス栽培で人手を多く使う農場なら、栽培の記録と労務を分けずに済みます。
無料プランは2025年10月から1圃場・1アカウントに変更されたため、無料で実際の運用を試す使い方には向かなくなりました。
公式サイト:https://www.agri-on.com/
MediSTAR(メディスター)

画像引用:https://medistar.app/agri/
もともと医療・介護施設向けのクラウド勤怠管理システムで、農業向けの機能が用意されています。農業に合わせているのは、天候や圃場の状態で勤務内容が変わることと、1日のうちに断続的に複数回働く形に対応している点です。一般的な勤怠管理システムは決まった時刻の出退勤が前提のため、朝の収穫と夕方の出荷準備で勤務が分かれる働き方を入力しづらくなります。
シフト作成、36協定の設定、給与ソフト連携に対応しており、すでに栽培記録のアプリを使っていて勤怠だけが紙のままという農場に向いています。
公式サイト:https://medistar.app/agri/
作業指示と当日の割り振りを管理するアプリ
当日の割り振りは、ここまでに挙げたアグリノートやザルビオでも一部できます。このカテゴリに入るのは、割り振りそのものを主目的にしているアプリです。
MINORI(未来ファーム MINORI)

画像引用:https://furusato-mirai.net/
蓄積したデータから自動でシミュレーションを行い、的確な作業計画と作業指示を誰でも出せるようにすることを目的にした営農支援システムです。圃場単位で作業指示書を作成でき、年間カレンダーに主要な作業があらかじめ入っているため、営農の経験が浅い担当者でも計画を組めます。
圃場に設置した看板にスマホをかざすと、圃場名と作業内容が表示される仕組みも備えています。料金は公開されていないため、詳細は公式サイトでご確認ください。
公式サイト:https://furusato-mirai.net/business/minori/
サポスケ

画像引用:https://saposuke.jp/
案件と作業スケジュールの2階層で、案件を作物や「圃場名+作物」にし、その下に収穫・防除・施肥をぶら下げる形で使います。組んだ予定はスタッフのアプリに通知として届きます。
農業向けのアプリと違うのは、トラクターや軽トラックをツールとして登録し、人と機械を同じ画面で割り振れる点です。機械を軸にした表示に切り替えれば、どれが空いているかも分かります。
農薬の使用回数の自動チェックは持たないため、栽培の記録は別のアプリで行い、当日の割り振りをサポスケが担う組み合わせが現実的です。
公式サイト:https://saposuke.jp/
10個を比較して分かるのは、1つのアプリで5つすべてを埋められるものは存在しないことです。当日の割り振りは営農支援のアプリでも一部できますが、作業時間まで含めて1画面で扱えるものは限られ、農機具の割り振りとなるとさらに絞られます。2つを組み合わせる前提で、いま最も困っている管理対象から選んでください。次章では、比較の過程で出てくる質問をまとめます。
農業のスケジュール管理でよくある質問
農業のスケジュール管理は無料アプリだけで足りますか
圃場が数か所で記録するのが1人なら無料で足ります。自分の圃場数と年間の記録件数を数え、どの制限に先に当たるかを確認してください。
足りなくなりやすいのは人を雇い始めたときです。記録は無料のまま続けられても、誰がどの圃場に行くかを毎日伝える部分と、作業時間を人ごとに集計する部分は無料の範囲外になることがほとんどです。
農業向けのアプリにはどんな種類がありますか
管理対象で分けると、栽培記録と圃場管理の営農支援系、農薬と防除に特化した系統、勤怠と作業時間の労務系、当日の割り振りを行う現場系の4つです。
ほかに病害虫の診断、農薬の希釈計算、直売やオンライン販売、求人といった目的別のアプリもありますが、これらはスケジュールを管理するものではありません。予定と記録を1か所にまとめたいなら上記4系統から選びます。
無償で使えるアプリはどこまでできますか
AGRIHUBのように、個人利用なら機能のほとんどを無料で使えるアプリもあります。過去の記録も件数制限なく残せるため、栽培記録と作付けの履歴を残す目的なら無料のまま実用になります。有料になるのは前年データとの比較や詳細な分析です。
一方、無料プランが1圃場・1アカウントに限られるサービスもあり、無料の範囲は各社でまったく異なります。「無料で使える」という表記だけで判断せず、制限が何にかかっているかを確認してください。
農業でツールを入れてもうまくいかないのはどんなときですか
よくあるのは、新しい道具に前向きな人が1人で設定を作り込み、その人以外が使わないまま消えていくパターンです。時間をかけたあとで合わないと分かると、次の道具を検討すること自体に抵抗が生まれます。
避けるには、導入を決める前に続けるか戻すかを判断する区切りを決めておくことです。3〜6か月を目安に置き、その時点で使われていない機能は運用から外せば、失敗しても組織に抵抗が残りません。
栽培記録のアプリと作業指示のアプリは何が違いますか
時間の向きが逆です。栽培記録のアプリは終わった作業を残して栽培履歴と分析につなげ、作業指示のアプリはこれから行う作業を組んで担当者に届けます。
そのため栽培記録のアプリで「明日誰がどこに行くか」を組もうとすると入力の順序が合わず、作業指示のアプリで農薬の累計使用回数を管理しようとすると機能が足りません。一方に寄せるより、記録は記録の道具、指示は指示の道具と分けたほうが手間が減ります。
農業のスケジュール管理アプリの導入に補助金は使えますか
対象になる場合がありますが、通る前提で計画を組まないほうが安全です。中小企業向けの代表的な制度は、2026年度にIT導入補助金から「デジタル化・AI導入補助金」へ名称が変わったもの(正式名称:中小企業デジタル化・AI導入支援事業費補助金)で、対象は中小企業・小規模事業者等です。
申請の前に押さえておく点が4つあります。
- 制度に登録された対象ツールでなければ申請できません。 導入したいアプリが対象かを先に確認してください
- 公募には回次と締め切りがあります。 逃すと次の回まで待つことになります
- 1回の申請で複数のツールをまとめて出すのは難しくなります。 アプリを2つ組み合わせるなら、どちらを先に申請するか決めておく必要があります
- 補助されるのは月額のおよそ2年分までです。 3年目以降は自社負担に戻ります
現場でよく起きるのは、採択を待つあいだ運用が止まることです。通るかどうかは申請してみないと分からないため、補助金ありきで考えると管理方法がいつまでも変わりません。先に無料プランや試用期間で運用を固め、続けると決めてから申請するほうが確実です。申請そのものにも数時間の作業が必要で、代行業者に頼めば成果報酬が発生し、導入後も実績報告が数年続きます。
エクセルの農作業日誌から移すとき、過去のデータはどうしますか
すべて移す必要はありません。移す価値があるのは圃場の一覧と直近1年分の栽培履歴です。圃場の一覧はアプリ側の地図に登録する元データになり、栽培履歴は次の作付け計画で参照します。
Excelの表をそのまま活かしたいなら、地図とExcelを紐づけるZ-GISのようなサービスを選べば列の構成を作り直さずに移せます。多くのアプリはCSVの取り込みと書き出しに対応しているため、切り替え前にCSVの形式が公開されているかを確認しておくと安全です。
まとめ:アプリを選ぶ前に、何を管理したいかが決まっている

農業のスケジュール管理でつまずくのは、アプリの機能が足りないからではなく、何を管理したいのかが決まらないまま比較を始めてしまうためです。
管理対象は、作付け計画、圃場ごとの作業予定、農薬の使用記録、作業時間、当日の人と農機具の割り振りの5つ。農業向けを掲げるアプリの多くは前の3つを担う記録の道具で、作業時間は労務のサービスが強く、当日の割り振りは営農支援アプリと現場向けのサービスに分かれます。1つで5つすべてを満たすアプリは現時点で存在しません。
だからこそ、選び方の出発点は「いま最も困っているのはどれか」を1つ決めることです。そのうえで無料の範囲、圃場を地図で扱えるか、農薬の回数を自動で見てくれるか、スマホで予定を組めるかを確認すれば、候補は自然に絞ることができるでしょう。
現場に人と機械を出す農場のスケジュール管理なら「サポスケ」

サポスケは現場仕事のスケジュール管理に特化したクラウドサービスです。建設、清掃、ビルメンテナンスなど「どこかに誰かが行って仕事をする」業種で使われ、農業でも人と農機具を毎日割り振る農場に導入されています。
農業での使い方
- 案件を作物や「圃場名+作物」にして、その下に収穫・防除・施肥といった作業を作る
- トラクターや軽トラックをツールとして登録し、人と同時に割り振る
- 組んだ予定はスタッフのアプリに通知が届き、当日の変更もその場で伝わる
- 案件に住所を登録しておけば地図アプリを直接開けるため、別の表で住所を調べてから入力する手順がなくなる
- 作業に写真つきの報告書を紐づけ、圃場・作物・日付で整理して残せる
- 稼働実績をCSVで書き出し、給与計算や提出物に使える
特徴
- スケジュール管理だけに特化しているため、機能が多すぎて使われない状態になりにくい設計です
- スタッフ用のアプリは予定を受け取って確認するだけで、75歳以上の方でも使えることを基準に作られています
- 項目は農場ごとに設定でき、導入時はカスタマーサクセスの担当者が設定から定着まで伴走します
- IT導入補助金の対象ツールに採択されており、申請は元銀行員の担当者が同席して進めます
- 導入企業ではスケジュール作成時間が80%削減した実績があります
まずは自分の農場の圃場と作物を入れた状態で、使い勝手をお確かめください。









